LOTO6 は 1〜43 から 6 個を選ぶ数字選択式宝くじです。選んだ数字には奇数と偶数が混ざりますが、その比率は実際どうなっているのかを、第1回から最新回までの全記録で確かめました。比較の相手は印象ではなく、組合せ数学から計算した理論値です。
| 対象 | LOTO6 |
|---|---|
| 集計期間 | 2000年10月5日 〜 2026年8月27日 |
| 対象回 | 第1回 〜 第2132回(欠番なし) |
| 抽せん回数 | 2,132回 |
| 対象数字 | 本数字6個(ボーナス数字は補足のみ) |
| 使用データ | selectLOTO が保有する全抽せん記録 |
| 比較方法 | 超幾何分布による理論値との比較、カイ二乗適合度検定 |
LOTO6 では本数字6個のほかにボーナス数字が1個抽せんされます。この記事では本数字6個だけを主な対象としました。購入時に選ぶのが6個だからです。ボーナス数字は2等(本数字5個+ボーナス数字1個)の判定に関わりますが、購入者が選ぶものではありません。「6個を選ぶ」という行為と対応させるには、本数字6個で見るのが自然です。
ボーナス数字を含めた集計は、記事末尾に補足として掲載しています。
見落としやすい前提があります。
奇数のほうが1個多いのです。43が奇数で終わるためです。この1個の差が、後の理論値にわずかな非対称をもたらします。
43個から6個を選ぶ組み合わせの総数は、次のように計算します。
これが LOTO6 の1等の当せん確率が「約610万分の1」と言われる根拠です。すべての組み合わせは同じ確率で出ます。特定の6個が他より出やすいということはありません。
その610万通りを「奇数が何個含まれるか」で分類します。奇数を k 個選ぶ組み合わせは、22個の奇数から k 個、21個の偶数から (6−k) 個を選ぶので、次の式になります。
| 奇:偶 | 組合せ数 | 全体に占める割合 |
|---|---|---|
| 6:0 | 74,613 | 1.22% |
| 5:1 | 553,014 | 9.07% |
| 4:2 | 1,536,150 | 25.20% |
| 3:3 | 2,048,200 | 33.60% |
| 2:4 | 1,382,535 | 22.68% |
| 1:5 | 447,678 | 7.34% |
| 0:6 | 54,264 | 0.89% |
| 合計 | 6,096,454 | 100.00% |
合計が C(43,6) と一致します。分類に漏れも重複もないことの確認になります。
「バランスが取れているから」ではありません。単純に、そうなる組み合わせの数が多いからです。
たとえば「奇数6個・偶数0個」を作るには、22個の奇数の中だけで6個を選ぶ必要があります。選べる範囲が狭いので、組み合わせは74,613通りしかありません。一方「奇数3個・偶数3個」なら、22個の奇数から3個、21個の偶数から3個を自由に組み合わせられます。
両方から中くらいの個数を取るときに、掛け算の結果が最も大きくなります。極端な配分ほど作れる組み合わせが少なくなる、という事情によるものです。
なお、奇数が1個多いため、理論上の平均は次のようになります。
ちょうど3.0個ではなく、わずかに奇数寄りです。
全2,132回の実際の結果です。理論回数は「理論割合 × 2,132回」で求めています。
| 奇:偶 | 実測回数 | 実測割合 | 理論割合 | 理論回数 | 差(回) | 差(pt) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 6:0 | 32 | 1.50% | 1.22% | 26.1 | +5.9 | +0.28 |
| 5:1 | 166 | 7.79% | 9.07% | 193.4 | −27.4 | −1.28 |
| 4:2 | 528 | 24.77% | 25.20% | 537.2 | −9.2 | −0.43 |
| 3:3 | 702 | 32.93% | 33.60% | 716.3 | −14.3 | −0.67 |
| 2:4 | 517 | 24.25% | 22.68% | 483.5 | +33.5 | +1.57 |
| 1:5 | 178 | 8.35% | 7.34% | 156.6 | +21.4 | +1.01 |
| 0:6 | 9 | 0.42% | 0.89% | 19.0 | −10.0 | −0.47 |
| 合計 | 2,132 | 100.00% | 100.00% | 2,132 | — | — |
順位は理論どおりです。最も多いのが3:3、次が4:2、その次が2:4。この並びは理論値の順序と一致しています。差が最も大きかったのは 2:4 で、理論 22.68% に対し実測 24.25%。回数にすると2,132回中 +33.5回です。
引かれた本数字は合計12,792個。そのうち奇数は6,452個で、割合は 50.44% でした。理論値は 22/43 = 51.16% です。26年分・1万2千個を積み上げた結果として、0.72ポイントの差に収まっています。
実測が理論とどれだけ離れているかを、カイ二乗適合度検定で評価しました。
期待度数はすべて5以上だったため、セルの併合は行っていません。7パターンをそのまま使っています。寄与が大きかったのは「0:6」(5.25)、「5:1」(3.88)、「1:5」(2.94)の3つでした。
p値は、理論上の分布を前提としたときに、今回観測されたものと同程度以上のずれが生じる確率を表す指標です。今回の値は慣習的な基準である 0.05 を下回っており、統計の用語では「有意水準5%で、実測分布は理論分布と異なる」という判定になります。
ここが最も重要な部分です。上の判定は、次のどれも意味しません。
この記事では奇数・偶数だけを見ました。しかし合計値、連続数字、数字ごとの出現回数、下一桁の分布…と切り口を増やして同じ検定を繰り返せば、そのうちいくつかが偶然 0.05 を下回るのは避けられません。20個検定すれば平均1個は該当します。1つの結果だけを取り出して結論を出すのは誤りです。この記事の結果も、多数ある切り口のうちの1つとして扱ってください。
差が最大だった 2:4 でも、理論 22.68% に対して実測 24.25% です。2,132回で33回ぶんの違いにすぎません。検定は回数が増えるほど小さな差でも判定に反映されやすくなります。2,132回という積み重ねが、わずかな差を検出できるだけの感度を与えている、と読むほうが正確です。
これが決定的です。各回の抽せんは独立しています。過去に 2:4 がやや多かったことは、次回に 2:4 が出やすいことをまったく意味しません。この記事は「過去2,132回に何が起きたか」の記録であって、次回について何かを言うものではありません。
参考として、本数字6個にボーナス数字1個を加えた7個で同じ集計を行いました。
| 奇:偶 | 実測回数 | 実測割合 | 理論割合 |
|---|---|---|---|
| 7:0 | 10 | 0.47% | 0.53% |
| 6:1 | 94 | 4.41% | 4.86% |
| 5:2 | 352 | 16.51% | 17.16% |
| 4:3 | 630 | 29.55% | 30.19% |
| 3:4 | 601 | 28.19% | 28.60% |
| 2:5 | 340 | 15.95% | 14.59% |
| 1:6 | 101 | 4.74% | 3.70% |
| 0:7 | 4 | 0.19% | 0.36% |
こちらの検定結果は χ²=12.61、自由度7、p=0.0822 で、有意水準5%では理論との差は検出されませんでした。
ただしこの比較にあまり意味はありません。本数字とボーナス数字は抽せんの位置づけが異なり、7個をひとまとめに扱う必然性がないためです。あくまで参考としてご覧ください。
全体として3:3が最多となるなど大きな分布の形は理論値と共通していましたが、各パターンの実測回数には理論値との差も確認されました。3:3が最も多いのも、6:0や0:6が稀なのも、組み合わせの数がそう決めているためです。
数字を選ぶときに「奇数と偶数を3個ずつにしよう」と考えるのは自由ですが、それで当せん確率が上がるわけではありません。どの6個を選んでも確率は 6,096,454分の1 です。3:3が多いのは「そういう組み合わせが多い」だけであって、「そういう組み合わせが当たりやすい」ではありません。
この記事の集計は、selectLOTO の以下の機能でご自身でも確認できます。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| なんでもランキング | 出現回数・連続数字・密集度など16種類の集計 |
| 抽せん結果一覧 | 各回の本数字・奇数偶数・合計値を表で確認 |
| 分析機能ガイド | 頻度グラフ・間隔グラフの見方 |
| 当せん確率を徹底解説 | 3ゲームの確率計算 |
| ロト完全ガイド | ルール・当せん条件・確率の基礎 |
※ 本ページの集計値は selectLOTO が保有する抽せん記録に基づくものです。抽せん結果の正式な内容は宝くじ公式サイトをご確認ください。理論値は組合せ理論に基づく計算値です。